京都の観光地である鞍馬は「鞍馬山」という1つの山になっていて、そこにお社や祠等が点在しているという感じです。

本来は修行者や参拝者が必要な所に詣でるというものですが、観光地としても解放されていて、特に紅葉シーズンは多くの人で賑わっています。

敷地内自体がもの凄く広く、ルート的に全部を見回るのが難しいので、今回は僕が実際に鞍馬を観光して良かった所を紹介したいと思います。



はじめに 何を持って見所なのか?

僕は観光に行く時は必ずカメラを持っていくのですが、やっぱり体は正直で「良いな!」と思った所は思わず写真を撮ってしまうものです。

ですのでこの記事紹介する見所と言うのは、僕が実際に回って思わずたくさんの写真を撮ってしまった所という意味になります。

建物の大小や知名度等は一切関係ありません。そしてあくまで「観光」という観点なので、歴史的な意味合いや宗教的な意味合い等は深く考慮していません。

それらを踏まえた上で見てもらえればと思います。


2つに分ける事が出来る


鞍馬は大きく2つのエリアに分ける事が出来ます。





1つは本殿金堂エリア。

入口の仁王門から本殿金堂を目指す王道コースで、ほとんどの方は本殿金堂エリアのみを参拝・観光して帰られます。





もう1つは奥の院エリア。

中々ハードな道のりになりますが雰囲気がとても良いので、是非ともチャレンジして頂きたいです。

今回選んだ見所は全部で8ヶ所あり、本殿金堂エリアから4ヶ所、奥の院エリアから4ヶ所になります。


本殿金堂エリア


まずは本殿金堂エリアの4ヶ所を見ていきましょう。


鬼一法眼社(きいちほうげんしゃ)


本来はここにお社があったのですが、撤去されています。

実は2018年に大きな台風があり、この鬼一法眼社のみならず鞍馬のみならず、色々なヶ所が被災してしまいました。

お社は無いのですが崩れてしまった鳥居は残っていて、とても雰囲気があります。




崩れた鳥居





由岐神社(ゆきじんじゃ)


御神木である三本の杉が特に大きな見所になります。





真ん中の木は「大杉社」として祀られているのですが、実はこの杉はものすごく映える絶景ポイントが存在します。

詳しくはこちらをご覧ください↓


双福苑(そうふくえん)


この双福苑自体と言うよりも、そこを取り巻く景観がとても良く思わず写真を撮りたくなるような風景になります。

下は水の流れ道になっていて、橋が架かってあり小さなお社があり、そしてその奥に木が横たわっていてと「撮ってくれ」と言わんばかりの並び方をしています。


中門(ちゅうもん)


行ってしまえば普通に「門」なのですが、妙に魅力があり惹きつけられる何かを持っています。




中々立派な構えです


ちなみにこの門辺りに石がたくさん並べられていて、それもまた魅力を放っています。


ケーブルカーに乗ると見れない

本殿金堂エリアには本殿金堂まで楽に行けるようにケーブルカーが用意されているのですが、紹介した4つのスポットはケーブルカーに乗ってしまうと見れない所ばかりです。

なんとか頑張って自力で登っていくか、上りはケーブルカーで下りだけ歩いてくるという事をしなければいけません。

確かに山道は山道ですが普通に体力のある方なら恐らく大丈夫だと思うので、無理強いはしませんが是非一度チャレンジしてみて下さい。

鞍馬のケーブルカーの記事↓



奥の院エリア


続いて奥の院エリアの4ヶ所を見ていきましょう。

この奥の院エリア自体が非常に雰囲気が良く奥の院そのものが見所になるのですが、その中でも特に良かった4ヶ所をご紹介します。


屏風坂の地蔵堂


足場も悪く坂道になっている所にあるお堂なのですが、雰囲気と非常にマッチしていて、物凄くカッコ良いです。





来る途中はかなりの坂道になっていて、このように見上げる事が出来るくらいの所にあります。

ちなみに「屏風坂」という名前の由来は、お堂の前の坂道が以前は一枚岩で屏風を立てたような急坂になっていたので、そう呼ばれていたそうです。


木の根道


これは言わずもがなですが「鞍馬=木の根道」と行っても過言ではないくらいの代表的なスポットになります。

有名な観光地というのは時折、名前だけが一人歩きして実際に行ってみたら「噂ほどでは無かった…」と、ガッカリする事もあるものですが、この木の根道はとても良かったです。

ただ場所が場所なので、あまりのハードさから断念される方も多いようです。。

その辺りの話はこちらをご覧ください↓



大杉権現社(おおすぎごんげんしゃ)


ここは木の根道とほとんどセットになるのですが、場所的には木の根道の奥に位置します。

ほとんどの方は木の根道を見て、そのまま先に進んでしまうという事が多いのですが、是非立ち寄って欲しい所です。

現在は台風の被害で祀られている樹齢1000年弱の杉の木が倒れてしまいましたが、それもまた迫力があり、見応えがあります。

こちらも木の根道の記事で触れているので是非ご覧ください。


僧正ガ谷不動堂(そうじょうがだにふどうどう)


まず何が凄いと言うと、お堂の名前の字面が凄いです。「ヶ谷」ではなく「ガ谷」というのは珍しいですね。

周囲の雰囲気ともマッチしていて非常に写真映えもします。そこも込みでのピックアップとなりました。




正面から。中々立派です。


ちなみに僧正ガ谷不動堂辺りは奥の院の中でも特に雰囲気があり、「深い所まで来た」という感じを味わう事が出来ます。









おわりに

鞍馬はコースの関係上全部を見回るのは中々難しく、それをやろうとするとかなりハードになります。

特に奥の院はそれなりの服装で挑んだ方が賢明なので、行かれる際は十分に気を付けてください。


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