それは高野山の入り口である大門から更に南に下った所にあります。

大きさ自体はそれほど大きい訳でもなく、ガイドブックでもそこまでクローズアップされている訳でもないのに、何故か人の行き来がたくさんあります。

僕自身が訪れた時も途切れなく参拝者がいたので不思議に感じていましたが、調べていくうちにその理由が解りました。

どうもこのお地蔵さんにはすごく興味深い言い伝えがあるみたいです。

今回はそんなお助け地蔵の基本情報と、その非常に興味深い言い伝えをご紹介していきます。

お助け地蔵の場所


お助け地蔵は大門を更に南に行った所にあります。

行き方は大門の前の道路に沿って行く方法と、山道に沿って行く方法の2種類があります。


道路沿いから行くパターン


道路沿いの入り口はこんな感じです。






大門からお助け地蔵までの道のりは結構近いのですが、歩道という歩道は無く、しかも車も結構通るので上の山道から行った方が安全です。


山道から行くパターン


大門の横手が道になっていて、「お助け地蔵尊 100m」の案内板も出ています。





山の脇を歩くと言った感じですが、距離は案内板に100mと書いてあるように全然近いです。

このまま真っ直ぐ行くと、お助け地蔵に着きます。


お助け地蔵ってどんな所?


お助け地蔵の全景になります。






メインの祠が1つと横に小さな祠が2つあるだけで、敷地自体は広くはありません。


登山道になっている



ここは元々登山道になっているので、人の往来が多いです。

むしろあえて往来が多い場所にお地蔵さんを置いたとされています。

そして非常に興味深い言い伝えが存在します↓


1つだけ願いが叶う

昔、高野山の住人に方が熊野辺りを歩いていた時に「ギャー!!助けてー!!」という物凄い声が聞こえてきたそうです。

何事かとビックリしたその方は辺りを見回し、谷底にお地蔵さんがいて、何とそのお地蔵さんから声が聞こえてきたという事がわかりました。

その方はお地蔵さんを上の道まで上げて、安全な場所に置きました。

しかしここに置き去りにするのはどうも寂しそうという事で、高野山の今の場所に置く事にしました。 ここだと人の往来が多い為、寂しくありません。

それ以降、お助け地蔵に立ち寄った参拝者は1つだけ願いが叶うという事が起こりました。

なのでこのお地蔵さんは別名「一言地蔵」とも呼ばれています。

それが現在まで言い伝えられています。

僕が訪れたのは平日のしかも月曜日。滞在時間も長くなかったのですが、 それでも数組の参拝者がおられました。

しかも若い方も結構おられたので最初は熱心な信仰者の方だと思っていたのですが、後々に一言地蔵の事を知り、そういう事かと納得しました。

終わりに

高野山に来た方は大門に行かれる方も多いと思うので、その際はぜひお助け地蔵にも立ち寄ってみてください。

場所自体は凄く近いですし、特に行きにくいという事はありません。
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