京都の鞍馬の中にはいくつかの見所があるのですが、その中で特に有名なのが「木の根道」になります。

木の根っこが地表にむき出しになっているというものですが、雰囲気もあって一見の価値のある所です。

ただしこの木の根道自体が中々厄介な所にあるので、皆さん結構辛い思いをされる方がいらっしゃいます。

そこで今回は木の根道がどんな所か?という事と事前に知っておいて欲しい注意点についてお話したいと思います。



木の根道の場所と注意点


鞍馬自体が鞍馬山という一つの山になるのですが、木の根道はその山のてっぺんにあります。

これはどういう事かと言いますと、そこまでたどり着くのが凄く大変で、なおかつ戻るのも大変だという事です。

体力を使い果たす勢いで木の根道を目指したのは良いのですが、しんどい思いをしてたどり着いたが最後、今度は山を下らないといけません。

ケーブルカーはここまで通ってませんし下山道的な道もありません。

ですので強く言いたいのは木の根道を目指される方は、その事を十分に考慮した上で目指して欲しいという事です。

ご自身の体力と相談し、そして初めて鞍馬に来られた方は「まさかこんな山登りになるとは思ってなかった」とおっしゃる方が多いので服装も山登りに適してないのであれば、木の根道はまた次回にするという選択をされても良いと思います。


木の根道ってどんな所?


それでは詳しく見ていきましょう。

木の根道はその名の通り木の根っこが地表に張っている所になり、広さ的には決して狭い訳ではありませんが、物凄く広いという事でもありません。

「木の根道」と言われているエリアを歩くだけなら1~2分くらいで歩ききる事が出来ます。





木の根の他には石塔がポツンと建っています。







どうして根っこが地表に!?


本来木の根というのは土の下に張るものですが、どうして地表に張っているのでしょう。

どうやらこの辺りは地質が固いらしく、木の根っ子が地面に潜りにくいという事情があるみたいです。

なのでこの様に珍しい事になったみたいで、それでも木はきちんと育つという事にも驚きです。

ですので木の根道を歩く時は極力根っこを踏まないで歩いて欲しいという事が看板に書かれていました。


木の根道の奥にも見所が


多くの方は木の根道を一目見た後、その場を去られる事が多いのですが、実はその奥にも大変興味深いスポットが存在します。






このように道が出来ていて、この先にそのスポットがあります。





樹齢千年近い杉の古木が祀られていて、その名を「大杉権現社(おおすぎごんげんしゃ)」と言います。





しかし現在はこのように倒れてしまっています。

元々は昭和25年にジェーン台風という大型台風があり、その時にかなりのダメージを追ってしまって、平成30年の台風21号の時に倒れてしまったそうです。

この古木が人類の苦しみ等を身代わりとして受けてくださったとされていて、「全てのものは移り行く」という心理を身を持ってお教えくださっているともされています。




鉄の囲いが曲がってしまってます。


おわりに

実はこの辺り一帯が非常に雰囲気のある所で、ロケーションとしては物凄く良い雰囲気です。

冒頭に話した理由によってここまで来られる方は少ないので、観光シーズンでも人気(ひとけ)はあまり無く、ゆっくりと散策する事ができます。

確かにここまでく来るのは体力が必要ですが、それに見合った景色を見る事が出来るのも事実です。

可能なら是非行ってみて欲しいスポットです。


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