観光地である高野山は見所が多いので、ゆっくりと見回るなら一日では回りきる事は難しいです。

これが日帰りとなると尚更で、実質滞在時間が数時間となると回る所を絞らないといけません。

もし時間が無さ過ぎて1ヶ所しか行けないなら、間違いなく奥の院をおススメします。

それくらい自信をもっておススメ出来る所で、先日満を持して行ってきたのですが、想像以上に素晴らしい所でした。

しかし色んな見所があったりコースが2種類あったりして、少し戸惑う所もあったので、今回は見所やおススメのコース、そしてどのバス停で降りれば良いのか等をお伝えしていきたいと思います。


奥の院の場所


奥の院は高野山の東にあるスポットで、最大2Kmの長い道のりを歩くコースになっています。





バスで行かれる方は「奥の院口(おススメ)」または「奥の院前」で降ります。(違いは後ほど説明します)

しかし高野山内にいるのなら、ご年配の方や足腰に自身が無い方以外なら歩いてでも全然行けます。

↑の地図を見ても解るように真西にある大門から歩いたとしても3.8Kmです。

奥の院ってどんな所?


詣(もうで)の方や観光客の方は奥の院に何をしに行くのかと言いますと、最奥にある建物を目指すのが目的になり、その建物には弘法大師が今も瞑想をされていると言われています。

この建物の名前を「弘法大師御廟(こうぼうたいしごびょう)」と言います。







弘法大師御廟までの道のりが本当に神秘的


詣(もうで)の方は弘法大師御廟の前で長時間お祈りをされていきますが、観光客の方は御廟の中をぐるっと一周回って終わりという感じになり、時間で言えば数分くらいです。

その為に長い道のりを歩くのかと言われればそれまでですが、実は御廟までの道のりがかなり良かったりします。

木々に覆われている道に歴史上の有名人や企業のお墓が無数に建てられてあり、しかも夏はひぐらしの鳴き声も聞く事ができるので本当に神秘的です。











2つのコースがある


さて、この奥の院ですが、冒頭でも述べたように実は2つのコースがあります。

弘法大師御廟に行くまでの参道には3つの橋があり、一番手前を「一の橋」、真ん中辺りにある橋を「中の橋」、御廟の前にある橋を「御廟の橋」と言い、
・一番手前の一の橋からスタートする「一の橋コース」
・真ん中の橋辺りからスタートする「中の橋コース」
の2つから選ぶ必要があります。


一の橋コース


一の橋コースの一の橋は奥の院の一番手前にあり、弘法大師御廟まで約2Kmの距離を歩く事になります。





基本的には木々に覆われた道を歩く事になります。静寂に包まれていて、鳥の鳴き声と夏はそれプラスひぐらしの声しか聞こえてこず、非常に神秘に満ちています。





そこにあるのはあらゆるタイプのお墓で、歴史上で有名なお墓や「多分名家なんだろうな」というお墓等がたくさん建てられています。









所々に横道があり、けもの道とまでは言いませんが歩道が舗装されていないので、それが余計に雰囲気が出ていて凄く良いです。


汗かき地蔵と姿見の井戸


奥の院の見所の1つとして「汗かき地蔵と姿見の井戸」というものがあります。

汗かき地蔵は人々の犯した罪に苦しんでおられ、その苦しみを慈悲に代えてくださっていると言われています。

その為に汗をかいているとの事です。










実はこの姿見の井戸には怖い言い伝えがあり、井戸にのぞき込んで自分の影が映らなければ3年以内に亡くなってしまうと言われています。

僕はそれを知らずにのぞき込んでしまいました。影があったので良かったです。。


バスで行かれる方は「奥の院口」で下車


バスで行かれる方は「奥の院口」で降ります。

「一の橋口」というバス停もあるので間違えないように気を付けてください。(距離は離れていないので、間違えたとしても歩いていけます)


中の橋コース


そしてもう1つのコースが中の橋コースになるのですが、中の橋を通る訳ではないのですが何故かこの名前が付いています。

このコースは弘法大師御廟まで1Kmの道のりになります。ですので早く御廟に行きたい方や歩くのが億劫な方に適しています。





このコースは一の橋コースに比べて木々に覆われている感が少ないので、外を歩いているという感じがモロにします。












有名企業のお墓がたくさん並んでいる

そしてこのコースは有名企業のお墓がたくさん並んでいます。






これら以外にもたくさんの企業のお墓があります。


英霊殿



両コースとも立ち寄れるのですが、中の橋コースの方が近いのでこちらで紹介しておきます。

横道をすすむと英霊殿があります。

英霊とは戦争で亡くなられた方の霊の事で、高野山にも供養の場として建てられています。







バスで行かれる方は「奥の院前」で下車


バスで行かれる方は「奥の院前」で下車してください。


終わりに 可能なら一の橋コースが絶対におススメ!

「一の橋コース」と「中の橋コース」、どちらがおススメかと言えば断然一の橋コースになります。

お時間や体力等、可能な限りは一の橋コースで行かれる事をおススメします。

急な坂道等は無いので、ご年配の方や極端に体力に自信が無い等の限りは特に問題なく散策する事が出来ます。
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