京都の北側にある一乗寺エリア。

叡山電鉄の一乗寺駅を降りて駅前の道を真っ直ぐ進むと、観光スポットが密集している所があります。

八大神社はそんな密集した所にあり、あの宮本武蔵とも所縁のある神社になります。

ひょっとしたらこの神社を目的に一乗寺まで訪れる方は少ないかもしれませんが、隣に有名観光地「詩仙堂」もあるので通りかかった事があるという方は多いと思います。

今回はあえてそんな八大神社にスポットを当ててみました。

基本は宮本武蔵が全面に出ていますが、色々と調べていくうちに凄い神社という事も解りました。


八大神社ってどこにあるの?



ざっくり見ると↓



八大神社は叡山電鉄一乗寺駅から真っ直ぐ行った所にある神社で、この辺りは観光スポットが密集しています。

隣にはあの有名な詩仙堂があり、そこに来たついでに立ち寄られる方が多いです。

その時に初めて知る方も多いと思いますが、あの宮本武蔵ともゆかりがある場所になります。


入り口の看板にも宮本武蔵の名前が。


八大神社ってどんな所?


宮本武蔵が全面に出ている感がありますが、そもそもの御祭神は「素戔嗚命(すさのをのみこと)」「稲田姫命(いなだひめのみこと)」「八王子命(はちおうじのみこと)」の三神で、素戔嗚命と稲田姫命は祇園にある八坂神社と同じ神様になります。

ですので、北の祇園社とも呼ばれています。


境内は狭くはないが、物凄く広いという訳でもない


広さ的には決して狭くはありません。でも物凄く広いという訳でもなく、本殿に参拝してぐるっと見回るだけなら20分前後くらいで散策する事ができます。


本殿


立砂が盛ってあって綺麗にされています。


摂末社


本殿の隣に「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」と「豊受大御神(とようけのおおみかみ)」が祀られたお社があります。

これは伊勢神宮と同じ御祭神です。

八大神社はこの辺りの氏神様になるので、どちらかと言うと地元の神社という色合いが強いのですが、そうそうたる神様がおられます。





↑の末社にも全国で有名な神社の神様が揃われております。


他の参道に通じる道


本殿の裏側にも参道があり、↑の写真の道から行く事が出来ます。





こちらの参道は特に舗装されている訳でもなく、山道っぽい所になります。



そこに摂社の常盤稲荷社(ときわいなりしゃ)があります。


宮本武蔵とどう関係しているのか?


そしてこの八大神社は宮本武蔵を全面に出している神社ですが、果たしてどういう関係があるのでしょう?

この近くにある「一乗寺下(さが)り松」という所で吉岡一門と決闘したと言われています。(宮本武蔵一人と数十人との対決です)

その決闘前に八大神社に参拝しようと思ったのですが、神仏に頼る自分の弱さに気付き、参拝を踏みとどまったとされています。

結果決闘に勝利し、その当時の松の木が八大神社に祀られています。





こちらが当時あった本物の木です。

その当時は1604年ですから、400年以上前の木になります。

この辺りは宮本武蔵にゆかりのある所が多く、宮本武蔵が滝の修行を行った所も近くにあります。




剣鉾(けんほこ)が祀られていて、何気に凄い


本殿の前に剣鉾が祀られているのですが、かなり古い歴史があり、その技法も伝統あるものだそうです。

祭事にも使用され、↑の写真は剣鉾と飾りのみですが、祭りの時は更に長い棹(さお)を付けて天高く突き上げてお神輿の先駆として巡行します。


おわりに 宮本武蔵だけじゃなかった八大神社

この神社を知るとっかかりは宮本武蔵だったかもしれませんが、こうやって色々と調べていくとそうそうたる神様が祀られていたり、歴史と伝統ある祭具があったりと、物凄い神社だという事が解りました。

一乗寺へお越しの際は是非八大神社へ。
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