住吉大社を散策していると、ひと際人だかりが出来ている場所があります。

その名を「五所御前(ごしょごぜん)」と言い、五大力(ごだいりき)として親しまれています。

この五大力は住吉大社の中でも1、2位を争う人気スポットで、大人から子供まで石柵に手を伸ばして何かを探しています。

今回はそんな五大力の魅力に迫ってみたいと思います。


第一本宮と第二本宮の間にある


五大力は第一本宮と第二本宮の間くらいにある門をくぐったすぐそこにあり、結構な確率で人だかりができているので、すぐに解ると思います。



↑の写真は平日に撮ったものですが、それでもこれだけの人がいます。しかし昨今の事情もあり常に人がいる訳ではありません。

現在は消毒液も常備されているので、石を探す前と後は手指消毒を行いましょう。


そもそも五大力とは何ぞや?(かなり嚙み砕いて解説)


そもそも五大力、更にいえば五所御前というのは、ここの神様「住吉大神」の神殿を立てる場所を探していた所、「ここが良い」という神の声を受けて「ではここにしよう」となった場所の事です。

その後4つの神殿(本宮)を造った後も、この場所は神聖な場所として大事にされ現在も神事が行われています。(卯之葉神事-うのはしんじ-)

ちなみに石の柵は「忌垣(いがき・いみがき)」と言い、神聖なる場所に囲う垣の事です。

本宮の4つの神殿は神聖なのはもちろんの事、それと同じくらい神聖なる場所という意味で「五所御前」と呼ばれています。


忌垣の中にある五つの力

五大力というのは「体力」「知力」「財力」「福力」「寿力」の事で、忌垣内にある砂利で「五」「大」「力」と書かれた石があるので、それを見つけてお守りにすると、願いが叶うとされる習わしの事です。


さあ、五大力を探してみよう!


それでは「五」「大」「力」と書かれた石を探してみましょう。

こればかりはどれだけの人が持ち帰ったか?によるので、見つかるかどうかはその日次第といった所でしょうか。

ちなみに僕が訪れた日はすぐに見つける事ができましたし、他の方も同じ様な感じでした。

ただ、ポイントは墨で書かれたものを選ばなくてはいけないという事です。



これは意外に見落としがちで、中にはマジックらしきもので書かれた石もあります。



僕が拾った石ですが、「五」に関してははね方から察するに墨書だと思いますが、「大」は完全にマジックだと思います。そして「力」は墨かマジックかが微妙に解りづらいですね。


見つかったらお守り袋をもらいに行く


無事、石が見つかったら正面鳥居の所にある受付的な所でお守り袋をもらいに行きましょう。



五大力の所に地図も書いてありますし、迷う事は無いと思います。

ちなみに初穂料は500円です。それをカバンや部屋に掛けておきます。


これだけは絶対に守って!願いが叶ったら…


そしてお願いしたい事は、願いが叶ったら必ずお礼参りをして欲しいという事です。

その時の非常にニクい習わしがあるのですが、その際、近所で拾う等して石を3つ用意します。

その石に自分で「五」「大」「力」と書き、五所御前で拾って持って帰った石と一緒に忌垣に返して欲しいのです 。

要は倍返しをするという事なのですが、こうやって人々の幸福が末広がりになっていくという具合です。


お礼参りが済んだらお守り袋は忌垣結ぶ方が多いようです。幸せの数だけ袋の数があります。



最後に


実はこの五大力、2020年の春から例のはやり病の影響で中止されていました。

そして2021年4月に晴れて再開する事になりました。

しばらくは無理っぽいなぁと思っていただけにちょっと嬉しかったです。

次に住吉大社に行った時は僕もお守りを作ろうと考えている今日この頃です。







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