今や京都の無名な通りというジャンルですっかり有名になった六条通り。

一部では「存在しない」とまで噂されていたのですが、実は正真正銘存在します。

では具体的にどこにあるのか?どんな所なのか?

今回はそんな魅惑の六条通りに迫ってみたいと思います。


河原町通~堀川通までの短い通り


四条通りや三条通り等「〇条通り」と名の付く通りは基本的に数字順に並んでいて、一番北の一条通りから始まって、十条通りまできちんとあります。

有名なのは三条・四条・五条・七条あたりでしょうか。

そして六条通りは五条通りと七条通りの間のやや五条通り寄りにあり、南北を通る河原町通りから堀川通りまでしかない非常に短い通りになります。


河原町から烏丸、烏丸から堀川までで雰囲気がガラッと変わる


そしてこの六条通りは2つの顔を持っているとでも言いましょうか、河原町~烏丸間と烏丸~堀川間で雰囲気がガラッと変わります。

河原町~烏丸間は開放的、烏丸~堀川間は閉鎖的でしかも一旦道が途切れたりもします。


河原町~烏丸間の六条通り


こちらが河原町通り側から見た六条通りで、前に真っ直ぐ伸びている道が六条通りになります。

右手に立派な建物の屋根が見えるのが解るでしょうか。





「延寿寺」というお寺で敷地が広く立派なお堂が外側からも見えるので、それが良い景観に一役買っています。





六条通りの道から延寿寺のお堂、そして背景には山々が望めるという中々贅沢な景観をしています。


京都タワーも


少し南に行けば七条通りがあり、七条通りは京都タワーのお膝元ですので、六条通りからもバッチリ見る事ができます(右上に注目)。

この六条通りの景観の良さは中々侮れないのではないでしょうか。


ゲストハウスの宝庫


京都はゲストハウスが多いですが、この六条通りには異様な数のゲストハウスが存在します。

この短い通りで5~6件くらいあったような気がします。





河原町~烏丸間にも2件のゲストハウスが。


異様に短いガードレール


そして異様と言えばこの異様に短いガードレールも外せません。一体何をガードしているのでしょうか。




河原町~烏丸間の六条通りは車線で言えば2車線分というまあまあ広い通りになります。

そして何よりもこの辺は条例で高い建物を建てられないので、非常に開放的で余計に広く感じます。


烏丸通り



烏丸通りにやってきました。それではこれから後半の烏丸~堀川間を見ていきましょう。






この信号を渡って、セブンイレブンの横の道が六条通りになります。

さっきと打って変わってかなり狭い道になり、こちらは歩行者専用道路になります。


烏丸~堀川間


河原町~烏丸間はお寺や会社が多かったのに対し、烏丸~堀川間は住宅が多い感じです。





ここはゲストハウスと言うよりもその名の通り旅館ですが、旅人が泊まる宿という事には変わりがありません。

しかし思うのですが、どうやって車を出し入れしているのでしょうか。


一旦道が途切れる


ここで一旦道が途切れ、六条通りが終わります。ここを右に曲がって次の曲がり角をすぐに左に曲がると再び六条通りが始まります。





六条商店街


ここが続きの六条通りです。地面に注目して下さい。柄が変わっています。

ここから商店街になります。





お店らしき建物が軒を連ねています。ただ、数年前に比べて閉まっている所も増えたような印象があります。





その中でも変わらず続けているお店もあるので、末永く続けて欲しと願うばかりです。





また旅館があります。建物的に新しめですね。





壁に上手な絵も書いてありました。





実は散髪屋さんなんです。六条商店街内だけで2件の散髪屋さんがありました。


そしてゴール


向こう側に見える道路が堀川通りです。





堀川通りから見た六条通り。普通なら通り過ぎてしまいますね。


終わりに

六条通りには何があるの?と聞かれれば、「別に何もないよ」と答えるでしょう。

僕はそこが良さだと思っています。

観光地ではなく地元の人と同じ目線でその土地を見る。それが街歩きの楽しみ方なんだと思います。

このサイトの「京都街歩き」はそういうコンセプトでやって行こうと思います。
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