現在の日本は「○○県」等、都道府県で呼ばれています。
これは1871年(明治4年)に廃藩置県が行われ、最初は3府302県というとてつもない多さからスタートし、その後色々編成に編成を重ね、1889年(明治22年)頃に今の形に落ち着いたとされています。
では、それ以前はどんな呼び方をされていたのでしょう?
例を挙げるとこんな感じです↓
鹿児島県の南辺りに位置する「薩摩(さつま)」。
島根県の東側半分に当たる「出雲(いずも)」。
高知県丸々に相当する「土佐(とさ)」。
現在でも名残がある呼び方ですね。島根県の東側半分に当たる「出雲(いずも)」。
高知県丸々に相当する「土佐(とさ)」。
では、京都はどのように呼ばれていたのか?
今日はその事についてお話していきましょう。
現在の京都はこちら
僕なんかは大阪に住んでいますから京都の位置はよく解りますが、近畿圏以外の方はあまりピンと来ないかもしれませんね。
現在「京都府」と呼ばれている所は↑になり、「近畿地方」に属しています。
近畿地方を拡大
それでは次に近畿地方を拡大してみました。
↑ご覧の位置関係になります。
それらを踏まえた上で、京都の昔の呼び方は以下のようになります。
京都の昔の呼び名
現在の都道府県の境界線は関係無いので、丸々京都に収まるわけではありませんが、大体で言えば現在の京都市・宇治市辺りが「山城(やましろ)」、現在の福知山市辺りが「丹波(たんば)」、現在の舞鶴市辺りが「丹後(たんご)」という呼ばれ方をしていました。
丹波は現在の兵庫県篠山市にも掛かっています。
黒豆で有名な「丹波篠山」でおなじみですね。
黒豆で有名な「丹波篠山」でおなじみですね。
結構ハマる旧国名
この旧国名の呼び方は何故かクセになる所があり、旧国名が表記された地図を見ていてもずっと見ていられるくらいにハマるものがあります。ロマンと言いますか何と言いますか、妙に味わい深いものがあります。